巨人・阿部慎之助監督（４６）が２４日、出場選手登録を抹消したエリエ・ヘルナンデス外野手（３０）について言及した。

　「（２軍で）一回、頭整理して心と体リフレッシュして来いって。最短（１０日の抹消期間）で戻れるように。ちゃんとやってくれって」と厳しめな口調で奮起を促す。

　昨季は５月に新加入し５６試合の出場で打率・２９４、８本塁打をマークしリーグ制覇に貢献。巨人の歴史をひもといても、シーズン途中に獲得した入団１年目の外国人野手としては異例の活躍だった。不動のレギュラーとして期待された今季は２２試合の出場で打率・２１８、１本塁打と極度の打撃不振に陥った。

　指揮官が特に気にかけていたのは助っ人の守備面での姿勢だ。「ちょっと厳しい言い方だけど。何か（打撃の）調子悪くなってから守備でもミスするようになった。ランナーいるのにポワーンって返すようになった。俺、そういうとこ見てるよって」と指摘する。「守備にスランプはないから」。期待が大きいからこそ、打撃はもちろん守備面でも隙を見せることなく、安定感のあるプレーを取り戻し、結果を残すことを求めた。

　２５日から阪神３連戦（甲子園）に挑む。前回対戦となった４日からの３連戦（東京ドーム）で痛恨の３連敗を喫した相手であり、雪辱に燃えている。代わりの中堅手について指揮官は「（宿舎で）肉でも食いながら考えるわ」と熟考する方針を示した。