西武・高橋 やっと勝った!597日ぶり白星「お待たせしました」6回0封 連敗「13」でストップ

 597日ぶりに勝利を挙げ、笑顔でファンの声援に応える高橋(撮影・園田高夫)
 6回を無失点に抑える高橋(撮影・園田高夫)
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 「西武7-1楽天」(29日、ベルーナドーム)

 待ち焦がれた白星の味は格別だった。西武・高橋が6回無失点で、2023年9月10日の日本ハム戦以来、597日ぶりとなる勝利の美酒に酔いしれた。「久しぶりすぎて訳の分からない感情ですね。いつ泣いてもおかしくなかった」。連敗を13で止め、仲間からハイタッチで祝福されると、涙をこらえるのがやっとだった。

 「(ファンに向けて)いやあ、お待たせしました。すいません。597日ぶり?もう、うれしすぎます」

 懸命に耐えた。一回は連続四球でスタート。中軸を迎えて集中力を高め、フォークを駆使して後続を退ける。先頭に二塁打を許した二回は拙攻に助けられて無失点。7点の援護にも支えられた。ウイニングボールを手にし「どの球よりも貴重」としみじみ語った。

 昨季は0勝11敗で、トンネルの出口が見えてこなかった。「しんどかった。何をやってもかみ合わなかった」と振り返る。今季は開幕前に体重を10キロ落とし、体のぶれを減らすために投球フォームの改善に取り組んだ。白星をつかむため、必死にもがいた。

 西口監督は「連敗も13で止まったな」と祝福したという。その指揮官から受け継いだ背番号はくしくも「13」という縁もあった。高橋は「西口さんを日本一にするために、腕を全力で振っていきたいと思います」と話した上で、「この勝利は大きい。今後の自分の人生にも生きてくる」と爽快な笑顔を浮かべた。

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