2025.04.30

中日・涌井　史上４人目！プロ１年目から２１年連続白星「まだまだ第一線で」

拡大

　「中日４－１阪神」（２９日、バンテリンドーム）

　快挙を達成しても、いつも通りポーカーフェースは崩さない。中日・涌井が円熟味あふれる投球で、２００５年のプロ入りから２１年連続となる白星を挙げた。２４年連続勝利を達成したヤクルトの石川を念頭に「上には上がいるので、追いかけていければいい。まだまだ第一線でやりたいので（記録は）全然気にしていない」と泰然と話した。

　１－０の四回、佐藤輝に同点ソロを許したが、動じない。六回は初の四球を与えて１死一塁。森下に糸を引くような１４６キロの直球で見逃し三振とし、佐藤輝は落ちる球で一ゴロに仕留めた。緩急を自在に操り、６回を４安打１失点とした。

　６月に３９歳を迎えるベテラン。キャンプ地の沖縄県が例年と比べて気温が低かった影響もあり、ゆっくりと調整した。オープン戦以降は徹底的に走り込み本来の球威が戻ってきた。先発陣に離脱者が相次ぐなど苦しい台所事情で回ってきた今季初先発の期待に快投で応えた。