「巨人－広島」（１日、東京ドーム）

　巨人の田中将大投手が先発マウンドに上がり、初回２死からの５連打で３点を失った。最終的に３回８安打３失点でＫＯされ、日米通算１９９勝目は持ち越しとなった。

　初回、あっさり２死を奪った田中将。しかし野間、末包に連打を浴びて一、二塁のピンチを背負った。ここでギアを上げたベテラン右腕。ストレートが最速１４７キロを計測するなどして追い込んだが、低めのフォークを見極められた。最後はストレートを中前にきれいにはじき返され、３連打で先制点を失った。

　ファビアンにもカウント２ストライクと追い込んだが、スライダーを捉えられて中前へ運ばれ、２者連続タイムリーとなった。さらに菊池にも左中間適時二塁打を浴び、一挙５連打で３失点。ベンチから杉内投手コーチがマウンドに駆けつけた。田村は申告敬遠で一塁に歩かせ、２死満塁から投手のドミンゲスを打ち取って何とか初回を終えた。

　二回は先頭を打ち取るも、続く矢野に左前打を浴びた。さらに野間はボテボテの二ゴロに仕留めたが、内野安打に。１死一、二塁のピンチを迎え、末包には初球を右中間へはじき返されたが、キャベッジが背走してキャッチ。一、三塁と状況が変わる中、先制打を浴びた坂倉を二ゴロに打ち取ってスコアボードにゼロを刻んだ。

　三回は１死から菊池に安打を許し、続く田村にはフルカウントから四球を与えた。３イニング連続で得点圏に走者を背負う展開となり、バントを試みたドミンゲスは見逃し三振。早くも３巡目となった小園は四球で歩かせて満塁に。矢野は内角ストレートで詰まらせ遊飛に仕留めた。

　ベンチに戻ると阿部監督が歩み寄り、交代を告げた。田中はベンチに座って厳しい表情を浮かべた。三回表に代打がコールされると東京ドームのファンはどよめいた。

　田中将は４月１７日のＤｅＮＡ戦で２回６失点ＫＯを食らって登録を抹消された。イースタンでの調整登板を経て日米通算１９９勝目をかけてマウンドに上がった。