大産大が17年ぶりV ドラフト候補・小出が攻守で奮闘「結果が出ない中でも勝つことだけを考えた」次は全国へ
「阪神大学野球・優勝決定戦、大産大8-0関西外大」(8日、GOSANDO南港)
優勝決定戦が行われ、大産大が関西外大に8-0で七回コールド勝ちし、2008年秋以来17年ぶり11度目のリーグ優勝を果たした。今秋ドラフト候補の小出望那(もなく)捕手(4年・大産大付)は適時打を放って勝利に貢献。大産大は2004年以来21年ぶりで2度目となる全日本大学野球選手権への出場権を獲得した。
大産大の主将・小出は満面の笑みで宙を舞った。結果が振るわない中でも勝利への執念を絶やさずにつかんだ頂点。「ほっとしている。実感がわいていない」と優勝の味をじっくりかみしめた。
三回2死三塁で三遊間を破る適時打を記録。守っても先発・高橋を巧みなリードでけん引し、無失点に抑えた。阪神など7球団のスカウトが視察する中、攻守で役割を果たした。今季は4番に座りながらも10試合に出場して39打数7安打、打率・179と低迷。「結果が出ない中でも勝つことだけを考えた」と苦しみながらもチームの勝利のために奮闘した。
天理大の9連覇を阻止し、就任1年目の市川哲也監督(47)は「1年目でこんな幸せなことがあっていいのか」とナインに感謝した。次なる戦いは全国が舞台。小出は「思いっきりやってチームとして1勝できるように」と決意した。




