オリックスの太田椋内野手が９日、３、４月の月間ＭＶＰに初選出された。両リーグトップの打率・４１１、４本塁打、１８打点。４月には球団右打者で１９８４年４月のブーマー、０３年９月の谷に並ぶ月間最多３９安打もマークするなど首位を走るチームをけん引した。

　「（最初は）あまり頭になかったんですが、後半ぐらいから（ＭＶＰを）取れるかなと、ちょっと意識してました（笑）」

　プロ入り後は故障に泣かされてきたが、７年目となる今季、才能が開花。「オープン戦で結果が出なくて正直焦っていたけど（開幕までの）４日間でしっかり間を取ろうとロングティーとか取り入れたことが良かった。意識しているのはタイミング。取れているからこそ（球が）見えていると思う」と振り返る。

　ここまで勢いに乗れた要因には「やっぱり開幕戦（３月２８日京セラドーム大阪での楽天戦）ですかね。それが一番です」とキッパリ。オリックスで打撃投手を務める父親の暁さんには「オフシーズンもずっと練習で投げてくれた。これからももっと打てるように頑張りたい」と感謝した。

　目下、３番が定着しチームでは唯一の全試合出場。「疲れ？全然大丈夫です」と頼もしい限りで、メディアの注目が集まることにも「活躍する回数を増やしていけたらと思います」と臨むところだ。