「ヤクルト－巨人」（９日、神宮球場）

　関東地方では試合前から強風が吹き付ける球場が多く、戦況にも大きな影響を及ぼした。

　巨人は三回２死二塁から甲斐が遊撃への飛球を打ち上げたが、捕球寸前でヤクルト・赤羽がバックステップを踏むような格好になって落球。吉川が生還して先制点を奪われ、マウンド上の高梨はやるせない表情を浮かべていた。

　横浜スタジアムでも六回２死の場面で広島・坂倉が一塁ファウルライン近辺への飛球を打ち上げた。ＤｅＮＡの松尾とオースティンが追いかけ、松尾が捕るようなしぐさを見せていた。だが、打球が風に流されたのか、最後はオースティンに譲った。しかし、オースティンは松尾に任せており、誰も捕れずにファウルとなった。バウアーの怒りさく裂かと思われたが、右腕は落ち着いた表情で最後は左飛に仕留めた。

　大宮公園での西武－ロッテ戦では、五回１死から源田、元山の連打で二、三塁に好機が拡大。続くモンテルの打球は一塁ベンチ前に上がったが、ロッテ・立松が捕球できず。２死とはならず、１死のままピンチは残り、モンテルを空振り三振に仕留めた球が捕手・寺地の前に転がったのを見て、三塁走者の源田が生還した。