西武・山田がプロ初勝利 12戦連続0封、3年目待望星 西口監督絶賛「出た場所でしっかりと仕事をしてくれる」
「西武3-2オリックス」(17日、ベルーナドーム)
甲子園での輝きを、プロの舞台でも放ってみせた。21歳の西武・山田が待望のプロ初勝利をマークだ。同点の延長十回に登板し、三者凡退に仕留めてサヨナラ勝ちを呼び込んだ。ウイニングボールを見つめ「すごく重たいです」としみじみ語った。
今季1軍デビューを果たした右腕は、初登板から救援で12試合連続無失点だ。西口監督が「横から見ていると何を投げているのかわからない」と評するシュートなど、動く球を軸にゼロを積み重ねる。緊迫したこの日も同様だった。
滋賀・近江高のエースとして甲子園で2021年夏は4強、22年春は準優勝、同年夏も4強。ただプロでは壁にぶつかった。「対打者を全然考えられておらず、戦っているのに、どこか自分のことばかりでいっぱいいっぱいだった」と振り返る。
3年目右腕の成長に西口監督も目を細めた。「出た場所でしっかりと仕事をしてくれる。素晴らしい」とうなずいた。サヨナラ打の滝沢も21歳。昨季の屈辱からの反攻にまい進するレオには、成長著しい若獅子の存在がある。
◆山田 陽翔(やまだ・はると)2004年5月9日生まれ、21歳。滋賀県出身。175センチ、82キロ。右投げ右打ち。投手。近江高では3年春に甲子園で準優勝、夏の大会後にはU-18W杯日本代表に選出された。22年度ドラフトで5位指名され西武に入団。23、24年は1軍出場なし。今季初めて1軍登録され、4月3日の楽天戦(モバイル)でプロ初登板。同27日のオリックス戦(ベルーナ)で初ホールドを記録した。




