DeNA・佐野がシーズン途中で異例の挑戦 秘密はバット?「確かに怖さはありました」

 「DeNA3-2ヤクルト」(1日、横浜スタジアム)

 DeNAが4連勝で2位に浮上。3番・佐野がシーズン中に異例の挑戦中で、この試合全打点をたたき出すなど進化を遂げている。

 佐野のバットが止まらない。初回にはすぐさま同点とする犠飛を放ち、四回には2試合連発となる3号ソロを右翼席上段まで運んだ。再び同点とされたが、八回2死一、二塁からは右中間への適時二塁打を放って、接戦となった試合を決めた。

 直近3試合で3試合連続マルチ安打の6安打を記録する中、4本が2本塁打を含めた長打だ。この進化の秘密はバットにある。佐野は5月30日から20グラム重たくした890グラムのバットを使用しているという。

 「振れるのであれば重たい方がいい」と打撃練習で使用するところから始め、「重さはそこまで気にならなかった」と試合での使用を開始した。形こそ変えていないが、バットは2020年から一度も変えてこなかった長年の相棒でもあった。

 それを変更するだけではなく、シーズン中の異例の挑戦でもあった。佐野は「確かに怖さはありました。でもバランス自体の違和感はなかったので、試してみようかなというところですね」と説明。「体も(20年からの)5年間で変わっている。物理的に重たい方が飛ぶのかなと思いながらです」と表情を緩め、さらなる進化を見据えていく。

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