「ＤｅＮＡ５－４日本ハム」（８日、横浜スタジアム）

　ＤｅＮＡは延長十回、三森大貴内野手が１死満塁のサヨナラ打で劇的勝利を収めた。

　昨オフにソフトバンクからトレードで移籍した男は、過去の対戦で２三振を喫していた日本ハム・宮西から殊勲打を放ち「食らいついて、何とか打てて良かったです」と笑顔を弾ませた。

　１点を追う九回１死一塁、中前打で出塁した牧の代走で途中出場。古巣時代に「軍師」の愛称で呼ばれた２６歳は、守護神・田中正のスキを突いて果敢に二盗を決め、宮崎の適時打で一気にヘッドスライディングで生還した。「ピッチャーも知ってますし、しっかり自信を持ってスタートを切れたかなと思います」。走って、打って、新天地に大きな勝利をもたらした。

　三浦監督も「よく決めてくれた。最高の試合です」と手放しでたたえた。この日は、セ・リーグ５球団が勝利。１球団だけ置いてきぼりを食らうわけにはいかなかった。指揮官は「よそのことはあれですけど」としつつも、「勝っていくしかないしね。今週も４勝２敗で、３勝３敗で終わるのと大きく変わってくる」と交流戦２カード連続勝ち越しを決め、深くうなずいていた。