巨人あわやノーノー負け 大城卓が一発「食らいついた」23年ぶり屈辱阻止 阿部監督「今日はそれで良い」

 9回、ソロ本塁打を放った大城卓(撮影・伊藤笙子)
 9回、右越えソロを放つ大城卓
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 「巨人1-4日本ハム」(19日、東京ドーム)

 記録達成と阻止への期待が互いに入り交じる異様な空気の中、巨人・大城卓三捕手のひと振りが屈辱の瞬間を回避した。九回1死まで無安打に抑えられていた北山に対して、大城卓が追い込まれながらも4球目のフォークを右翼席へ運んだ。

 「何とか食らいついたという感じ。(北山は)素晴らしい投球をしていたが、最後に1本出て良かった」と安どの表情の大城卓。巨人がノーヒットノーランを食らうとなれば02年8月1日の川上憲伸(中日)以来、実に23年ぶり。苦しいチーム状況に追い打ちをかける屈辱だけは避けた形だ。

 試合は敗戦。ただ、阿部監督は「最後に何とか意地を見せてくれたので、今日はそれで良いです。チームとして(明日に)つなげてほしい」と話し、窮状にもわずかにのぞいた選手たちの粘りに希望を見いだした。

 これでチームは再び借金1。それでも屈辱の瞬間が目前という緊張感の中で「何とか1本、何とか出塁するという気持ち。粘っこく、コンパクトにいった」と大城卓は話した。チーム浮上の鍵は、きっとそこにある。

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