楽天“岸から岸”で2年ぶり6連勝 猛暑日なんの真っ向勝負で7回0封 8回も「いくつもりではいた」
「ヤクルト1-3楽天」(19日、神宮球場)
楽天は岸から始まった連勝街道を、岸孝之投手が止めるわけにはいかなかった。三塁さえ踏ませない好投を見せ、7回無失点で4勝目。「チームの流れもいい感じできていたから、逃げずに、自分に自信を持って投げていく。その気持ちだけですね」。真っ向勝負でつかんだ1勝だ。
序盤からストライク先行で攻め、三回はわずか5球で料理。省エネ投球でヤクルト打線を分断していった。また交流戦ならではの打席では2度の犠打をいずれも初球に成功。得点につながったこともあり、「3点目は大きかった。練習したかいがあった」と笑った。
12日の中日戦でも7回3安打無失点と好投し、連敗を4で止めた。その際のお立ち台では、「こんなもんじゃないぞイーグルス」とチームの思いを代弁。そこから始まった連勝街道に「やめましょう」と言いながら、「みんなのポテンシャルを見ていたらこんなもんじゃないよなって思っただけ」と照れ笑い。杉内俊哉に並ぶ歴代4位の交流戦通算26勝目となった。
昨年12月で40歳を迎えた不惑の一年。連日、都内では30度を超える猛暑日が続いていることもあり、「自分は(8回も)いくつもりではいたけど、球数以上に疲れがきていた」と振り返る。ベテランの75球でつないだ2年ぶりの6連勝。「集中力を切らさずに、みんなで勝っていきたい」。岸が見せた気迫は、チーム内にも確実に浸透している。





