中日 本盗失敗で敗戦 井上監督「思い切ってチャレンジしようと思った」1点差の九回2死一、三塁で奇策
「中日1-2広島」(28日、バンテリンドーム)
奇策は実らなかった。中日は1点を追いかける九回2死一、三塁。打者・山本の場面で井上監督が勝負手といえる一手を繰り出した。左腕・ハーンがセットに入るタイミングで、一走・上林と三走・尾田がスタートを切った。
上林が転ぶ。そして尾田は本塁へ突っ込む。プレートを外したハーンは上林に目もくれず、本塁へ送球した。頭から飛び込んだ尾田は憤死。指揮官はリクエストしたものの実らず。ゲームセットとなった。
「(作戦の)全ては言えることでもないけど、思い切ってチャレンジしようと思った」。井上監督は最後のプレーの意図をこう説明した。狙ったのは、相手にボークを強いるフォースボーク。実は6日のロッテ戦でも仕掛け、そのときも本塁憤死で得点を阻まれた。
今後も積極采配するのか。「もちろん、もちろん、もちろん」。井上監督は3度繰り返した。





