日本ハム・北山 亡き祖父とともに初球宴へ 幼少期もらった“宝物”球宴記念タオル「持っていく」

 「マイナビオールスターゲーム2025」(23日・京セラ、24日・横浜)の監督選抜が7日、発表された。60人の中でセで16人、パで15人と半数以上が初選出と、例年になくフレッシュな顔ぶれがそろった。その中で、日本ハム・北山亘基投手(26)は亡き祖父との思い出深い夢舞台で、天国に届ける奪三振ショーを誓った。16日に発表されるセ、パ最後の1人を選ぶ「プラスワン投票」で全選手が出そろう。

 特別な思いを胸に、北山はつかんだ夢舞台への切符を喜んだ。監督選抜で初めてオールスターのマウンドへ。「祖父が見に行った話をすごくうれしそうに報告してくれて、タオルを土産で買ってきてくれた。そのタオルの舞台に僕が上がれるのはすごく感慨深いです」。そこは亡き祖父が、強い憧れをくれた場所だ。

 オールスターで、プロ野球選手が楽しそうにする姿に惹かれた幼少期がある。14年に甲子園で行われた球宴を観戦した祖父から「やる」と、球宴の記念タオルを手渡された。北山が高1の時に亡くなったというが、「今でも大事に持っている」宝物だ。学生時代には汗ふきタオルとして持参するも、「大事なので拭かない」。ベンチまで持ち込むお守りとして、ずっと近くで見てきた“存在”だった。

 「僕が高校に野球で頑張って入るところまでは知ってくれている。その後、甲子園に行けたのもどこかで見ていたと思います。自分の中ではすごく大事な存在。勝手に喜ばせようと頑張ります」

 ここまで防御率リーグトップの1・15と結果を出し、プロ4年目でかなえた夢舞台。新庄監督からは全三振の指令も受けた。「祖父との思い出があったのでひそかに目標の一つだった。それが今叶ったのでうれしいです」と喜び、「(タオルは)持っていきます。多分おじいちゃん、うれしすぎて成仏できないです」と笑った。もらった夢を、今度は返す番。天国にまで届く投球を見せる。

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