DeNA 藤浪を獲得調査「調査しているのは事実」 フォード、ビシエドに続く大型補強敢行で逆転V狙う
DeNAが米大リーグ、マリナーズ傘下のマイナー3A、タコマを自由契約となった藤浪晋太郎投手(31)の獲得に乗り出していることが10日、分かった。球団関係者はデイリースポーツの取材に「調査しているのは事実」と認めた。チームは首位の阪神に9・5ゲーム差の3位タイと引き離されているが、逆転優勝へ経験ある日米通算64勝右腕に照準を定めた。
藤浪は23年に阪神からポスティングシステムを利用して海を渡り、アスレチックスに入団。1年目は7勝を挙げたが、昨季以降はマイナー生活が続いていた。1月にマリナーズとマイナー契約で合意。メジャーキャンプに招待選手として参加したが、結果を残せずに3Aに配置されていた。
6月17日に自由契約となり、代理人のスコット・ボラス氏は「日本を含め、次の働き場所を探していく。全てのチームを見ていくことになる」と、日本球界への復帰も視野に入れることを明言していた。
DeNAは右腕を水面下で調査。160キロを超える剛速球で打者をねじ伏せるスタイルは健在で、カットボールやフォークなど多彩な変化球も併せ持つ。先発も救援もこなせる幅の広さも強みで、年齢的にも31歳とまだ若い。
27年ぶりのリーグ優勝へ正念場の時期を迎え、投手陣を強化する必要がある。先発陣はエース東、ジャクソン、ケイ、バウアーらがそろい、大貫、石田裕らが続く。救援陣も夏場を乗り越えていかなければならず、経験豊富な藤浪が獲得できれば大きなプラスとなる。
球団は既に打線強化のため、昨季所属したマイク・フォード内野手(33)と再契約。さらには元中日のダヤン・ビシエド内野手(36)を獲得することも判明しており、投打にわたる大型補強を敢行する。藤浪を獲得できれば、支配下登録枠は70人ジャストとなる。“ラストピース”を加え、後半戦の反攻に挑む。





