東洋大姫路 Wエースが顔そろえてコールド発進 プロ注目の阪下を背番号10で登録 エースナンバーの先発・木下が7回2失点
「高校野球兵庫大会・2回戦、東洋大姫路9-2高砂」(11日、姫路ウインク球場)
ダブルエースがとうとう、顔をそろえた。
優勝候補の東洋大姫路が初戦に臨み、七回コールドと好発進した。プロ注目ながらセンバツ初戦で右肘痛を発症していた阪下漣投手(3年)は今大会、当初はメンバー外だったが期限となるこの日の試合前に背番号10で登録された。
先発はエースナンバーの木下鷹太投手(3年)。「甲子園に行くため、初戦からチームに勢いをつけたかった」と意気込んだ分「試合前のブルペンから緊張してしまって」と、たびたび走者を背負うマウンドに。それでも「何とか最少失点、という投球はできた」と7回2失点と試合をつくり、コールド勝ちに結びついた。
一方、登板のなかった阪下は試合前ノックの手伝いや、試合中は給水、道具引きなどかいがいしく動いて出場メンバーをサポート。
センバツでの故障後、ゲームでの登板はないが、岡田龍生監督の見立てでは「ほぼ100パーセント」という回復ぶりで、この日の登録を決断。「(大会)後半には投げられるのでは」と話した。
昨秋は、木下が故障。その際は阪下から「(センバツ)甲子園連れて行ってやるから、一緒に投げよう」と激励された。
そしてセンバツ後は、折に触れ木下から同じ言葉を掛け「リハビリや、練習のモチベーションになりました」(阪下)と言い、「ベンチに入ったからには何とか(ピッチングで)チームに貢献して、木下を楽にしてやりたい」と続けた。
阪下の登録は「活気づきます。チームに必要な存在」と木下。昨秋は木下、センバツ以降は阪下が故障に見舞われた。ダブルエースがここで、そろった。兵庫V、そして2人で誓い合った、甲子園での投げ合いに、最高のスタートとなった。




