巨人の2番・佐々木が示した「つなぎの野球」 岡本不在で「目指すべき攻撃が形に」 谷佳知氏の視点

 「巨人6-5阪神」(21日、東京ドーム)

 巨人が5点差をはね返す九回サヨナラ勝ちで、連敗を4で止めた。5点を追う七回に4連打と相手失策で3点差に迫り、リチャードの左越え3号3ランで一挙5得点。九回は2番・佐々木が11球粘って四球を選んで好機を広げ、吉川のサヨナラ打を引き出した。巨人、オリックスで活躍した谷佳知氏は「今の巨人が目指すべきつなぎの野球ができた。後半戦に向けて、いいきっかけになるのでは」と奮起した打線を高く評価した。

 谷氏は「岡本が不在で、外国人野手もいない現状では、本塁打攻勢の期待はできない。若い打者がスタメンに並ぶ中、この試合の七回、九回のような打線のつながりが最も求められる。そうした攻撃が少しずつ形になってきている」と指摘。その上で佐々木の打撃について「次につなごうという意識が伝わってきた」と評した。

 七回は先頭で打席に立ち、伊藤将の外寄りのボールを見極めて2ボール1ストライクからの4球目、甘く入ってきたカットボールを左翼線二塁打。一挙5得点への口火を切った。さらに九回は2死一、二塁から伊原のボールに食らいついて10球粘った後、11球目のカットボールを見極めて四球を選び、好機を広げた。

 谷氏は「自分でも決めようという思いよりも、つなごうという思いが強かったからこそ、あれだけファウルで粘れた。今の巨人打線に必要なのはそうした姿勢。一人一人の食らいつこう、つなごうという意識が、最終的に大きな勢いを生む。阿部監督も若い打者にはそうした打撃を求めるように思う」と後半戦での活躍に期待を寄せた。

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