智弁和歌山4強 ライバル市和歌山に圧勝 中学時代“亀梨撃ち”荒井が打線けん引 大舞台に「強い方です」

 「高校野球和歌山大会・準々決勝、智弁和歌山7-0市和歌山」(23日、紀三井寺公園野球場)

 和歌山大会の準々決勝2試合が23日、紀三井寺球場で行われ、今春センバツ準Vの智弁和歌山が7-0の八回コールド勝利で市和歌山を下した。13安打と強打を鳴らした打線をけん引したのは中学時代に“亀梨撃ち”を果たした荒井優聖内野手(2年)。今春センバツ出場校同士の強豪対決を制した勢いに乗り、夏連覇へと駆け上がる。東東京大会では岩倉が帝京を下し、2年ぶりの4強進出を決めた。

 智弁和歌山・荒井が一振りで試合の主導権をたぐり寄せた。赤と白の智弁カラーで染まった三塁内野スタンドが沸き上がる中、激しくガッツポーズ。中学時代に大舞台で快音を鳴らしたその勝負強さを、遺憾なく発揮した。

 初回2死二、三塁。「甘い球をいくと決めていた」と、スライダーを流し打って先制の2点適時左前打をマーク。この日最速で149キロを記録し、2年生ながらプロの注目を集める市和歌山の右腕・丹羽涼介投手から技ありの一打を放った。六回1死一、三塁でも中犠飛を放つなど、マルチ安打でチーム最多の3打点を記録。計13安打7得点を挙げ、県内ライバル対決で圧勝を収めた打線の主役となった。

 大物タレントとの勝負が自信の糧となっている。中学2年時に東京ドームでの巨人戦で、元KAT-TUNで俳優・亀梨和也との1打席勝負に臨んだ。G党の視線を一身に浴びた中で右前打。「(大舞台には)強い方です。いい経験になったと思っています」。肝の据わった2年生スラッガーは、主軸として名門をけん引している。

 この日は複数球団のスカウトが訪れ、プロからも一目置かれる逸材だ。今春センバツは主力として出場するも、横浜に敗れて準優勝に終わった。「先制点にこだわって全力でやっていきたい」と荒井。和歌山で夏連覇を果たし、聖地に春の忘れ物を取りに行く。

 ◇荒井 優聖(あらい・ゆうき)2008年7月3日生まれ、17歳。千葉県柏市出身。170センチ、85キロ。右投げ左打ち。内野手。小学校入学前から豊上ジュニアーズで野球を始め、小6でヤクルトジュニアに選ばれた。中学は取手リトルシニアでプレーし、ジャイアンツカップ優勝。智弁和歌山では1年秋からベンチ入り。高校通算9本塁打。50メートル走6秒6。

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