ネットフリックスが26年WBCの放送権を獲得へ 地上波で見られない可能性も
来年3月に開催される野球の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の放送権を、米動画配信大手ネットフリックスが獲得する見通しであることが25日、関係者への取材で分かった。2023年大会はテレビの地上波とネット配信で中継されたが、今回も同じ方式が継続されるかどうかは分からないとの指摘もある。
日本が優勝した前回大会の盛り上がりを受けて放送権料が高騰しているとみられる。前回は、テレビ朝日系とTBS系の地上波で中継したほか、アマゾンプライムビデオがネット配信した。米大リーグで活躍する大谷翔平(ドジャース)らの奮闘が注目され、テレビ朝日系による決勝の中継は平均世帯視聴率42・4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した。
ネットフリックスの担当者は共同通信の取材に「現時点ではコメントできることはありません」と話した。
近年は動画配信事業者がスポーツコンテンツの拡充に力を入れている。ボクシングの人気選手、井上尚弥(大橋)の9月の世界タイトルマッチは地上波の放送はなく、ネット配信のみで中継される予定。
◆ネットフリックス 米カリフォルニア州ロスガトスに本社を置く動画配信大手。1997年に設立し、2007年に動画配信を始めた。15年に日本進出。映画やテレビ番組を定額で見放題とした事業戦略が好評で、190以上の国・地域で展開している。独自制作の作品にも力を入れており、米大リーグ、レッドソックスに密着したドキュメンタリー作品も配信している。





