「広島３－２巨人」（２７日、マツダスタジアム）

　巨人はスッキリとしない幕切れとなった。１点を追う九回１死一、三塁。リチャードの一塁ゴロで三走・門脇が本塁へ突入した。広島一塁手・モンテロがベースを踏んだ後に本塁へ送球。送球が三塁側へそれて捕手・会沢と門脇が交錯。球審・須山はアウトの判定を下した。

　阿部慎之助監督はすぐさまリクエストによるリプレー検証を要求。審判員はコリジョンの確認も行ったが、判定は覆らず試合終了。その後も阿部監督は審判団にコリジョンについての確認を行った。

　阿部監督は本塁での交錯について「コリジョンの説明を受けたけど、まあ流れの中で起きたからＯＫと」と明かした。原則的に捕手の立ち位置は本塁ベースの前とされているが、その点には「流れの中でああなった（ベースの後ろの立ち位置）というからね。『走路は空いてました』と」と説明を受けたという。

　３連敗で借金１。３点ビハインドから六回に１点差と迫った展開だっただけに、指揮官も諦めきれない思いがのぞく。「流れの中なら何でもいいみたいなので、それが確認を取れた。明日、切り替えて頑張ります」。最後に明日へ向かう言葉を絞り出し、球場を後にした。