オリックス 杉本祝砲13号 イチロー氏殿堂入り祝う一戦も完敗 岸田監督「勝ちたかった」
「オリックス1-6ロッテ」(27日、ほっともっとフィールド神戸)
同じ右翼を守る後輩外野手として最低限の意地は見せた。4試合ぶりに4番で復帰したオリックス・杉本裕太郎外野手が5点ビハインドの二回、バックスクリーンに13号ソロ。反撃ののろしを上げたが、八回1死満塁の絶好機では見逃し三振。8月21日・日本ハム戦以来の一発は「空砲」に終わった。
敗戦後は無言を貫いたラオウ。だが、試合前から気合十分だった。この日は1995年ブルーウェーブ時代の復刻ユニホームでプレーする「神戸シリーズ2025」の最終戦で、MLBの特別協力の下、今年1月に米国野球殿堂入りしたイチロー氏を祝う、大事なメモリアル試合だったからだ。
試合前の練習ではナイン全員がイチロー氏の殿堂入りを記念したTシャツを着用。特に杉本は過去にイチロー氏と、このほっともっと神戸で合同自主トレをした経験を持っている。「自分で何か言うのはおこがましい存在。自主トレではキャッチボールがどれだけ離れても胸にボールがきたし、打撃練習も全部スタンドインですごいな、と。まさか一緒に練習できるとは思ってなかった」と改めてそのすごさを力説。尊敬するイチロー氏に祝福のアーチを捧げたが、勝利を届けることはできなかった。
連勝が3でストップした岸田監督も「今年最後の神戸?勝ちたかった。いっぱい(ファンが)見に来てくれたんですけど…」と悔しがった。偉大なOBのためにも残り試合で頑張るしかない。





