日本ハム・伊藤 昨年失敗の雪辱7回0封 「いつも以上の声援を感じながら投げられた」ファンに感謝のCS1勝
「CSパ・ファーストS・第1戦、日本ハム2-0オリックス」(11日、エスコンフィールド)
負けるわけにはいかない。本調子ではない中で、エースが意地の115球。日本ハム・伊藤大海投手が7回4安打無失点、9奪三振の力投でCSファイナルS進出へ王手をかけた。「いつも以上の声援を感じながら投げられたのが平常心に戻してもらえた」。スタンドと一緒に戦い、ファンに感謝のCS1勝だ。
立ち上がりから試練は訪れた。新庄監督も「(味方のミスでピンチとなった)初回どうなるかと思ったからね」と話す場面で、カバーするのがエースの役目だ。2死三塁で4番・中川を空振り三振に仕留めると、二、四回のピンチも「動じてはいますけど、顔に出さないようにはしてました」と無失点で切り抜けた。
直球で押す投球から、捕手・田宮と意思疎通をしていく中でカットボールを中心にした投球にかじを切った。これまで右打者へあまり投げてこなかったカットボールで見逃し三振を奪うなど効果的に多投。「真っすぐがあまり扱い切れていない感じだった。右打者へのカットは一つ収穫だった」。二回2死から四回1死までCS最多タイとなる5者連続三振も奪うなど手応えをつかんで次なるステージを見据えた。
昨季、CSファイナルS・第1戦では負け投手になった。「ここ一番でガッと入りすぎて良かったことって思い返せばなかった。(去年の福岡が)すごくいい経験だった。高い授業料を払ったなとは思いますけど」。糧にする過去の失敗がある。悔しさを晴らす戦いはまだ始まったばかりだ。





