西武高卒選手にたたき込まれた球界の寝業師の教え「タニマチは持つな」 デーブ大久保氏が「プロ野球選手に忍び寄る“誘惑”の話」を語る
元楽天監督で西武や巨人でもコーチなどを務めたデーブ大久保氏が28日、「プロ野球選手に忍び寄る“誘惑”の話」として自身のYouTubeチャンネルに新規投稿した。
指定薬物「エトミデート」を使用したとして広島・羽月隆太郎内野手が26日に逮捕されたことを受けたもの。プロ野球選手、特に高卒でプロ入りした選手について「正直、僕も高卒です。プロ野球に入ったら、大人の世界にいきなり入る」とし、金銭感覚がおかしくなるなどの問題点を指摘したデーブ氏。当時は「もう時効だと思うから言わせてもらうと、高卒、18歳でも銀座のクラブに連れて行ってもらう」という時代だった明かした。
2軍監督を務めた経験もあるデーブ氏は大卒や社会人出身の選手は金銭感覚が身についているケースが多いといい、高卒選手に対しては「教育は非常に大変」と実感を込めた。「だから高卒選手には非常に厳しい寮生活を強いる。当時はいらないと思ったけど、非常に大事なこと」と訴えた。
西武は当時、高卒選手はプロ入りから5年間は寮を出られなかったという。そして球界の寝業師こと根本陸夫さんが選手を集めて「いいか、タニマチは絶対に作るな。1回目に誘うときは『大久保さん、行きましょう』と言う。2回目は『大久保君、行こう』と言う。3回目は『大久保、行くぞ』と呼び捨てになる。4回目は『おい、行くぞ』と名前も呼ばなくなる。5回目に予定があって行けませんと断ると『てめえ、散々ご馳走してやったのに、来れないわけねえだろ!』と脅される。これがタニマチだ」と教えてくれたと振り返った。
デーブ氏は「この教えは今でも守っている。だからライオンズの選手は基本、タニマチを持たない。その教えが脈々と続いていて」といい、「今でもみんなで会費を出し合って飲む。誰かが突拍子もない金を払って、みんなどんどん飲め、なんて人はいない。だから非常にフェアに飲める」とし、「こういう教育を受けた僕らは幸せでした」としみじみと話した。
世の中には社会常識を教えてくれるような尊敬できるタニマチもいるが、「お金をくれて甘いことなんかないから。タニマチは持たない。自分のお金で飲み食いする。他人から世話にならないようなことをしないと、絶対に間違いが起きるから」と若い選手に訴えた。





