マエケン「最悪の試合」発言に後悔なし

 広島・前田健太投手(24)が24日、ほっともっと神戸で26日先発予定のオリックス戦へ向け調整した。25日に先発する野村祐輔投手(22)と「2人で流れを変える」と、3連敗と沈むチームにカツを入れる。前回20日の日本ハム戦(マツダ)では7回無失点もむなしく、九回に悪夢の大逆転負け。試合後に発した「最悪の試合」とのコメントには批判も受けたが、言葉への責任は投球で果たす。

 借金は最多の8に膨らんだ。踏みとどまらなければ、早くもシーズンの行く末が見えてしまう。26日先発予定のオリックス戦へ向けブルペンなどで調整した前田健は「(野村)祐輔も調子がいい。2人で流れを変える」と、気合を全身にみなぎらせた。

 前回20日の日本ハム戦(マツダ)では、7回無失点の力投が報われなかった。4点リードの九回に味方の守乱、サファテの乱調で大逆転負け。試合後、前田健は「今までにない悔しさ。最悪の試合。100%勝たないといけない試合。先発が1勝するのがどれだけ難しいか、苦労するか」と、いら立ちを隠さなかった。

 ファンには波紋を呼んだ。自身のブログには肯定的な意見の一方で、批判の声も多数あった。だが後悔はしていない。「(気持ちを)押し殺すのも大事だけど、あの試合は『次、切り替えて』とかじゃない。言わないとダメな試合。『だから上位に行けないんだ』と言われても仕方がない。お客さんに申し訳ない試合だった」。

 エースとして発した言葉には投球で責任を果たす。「賛否両論あると思いますが、バネにしていければ」。悪夢の試合から始まった3連敗を食い止め、浮上するためにも、勝つしかない。

 昨季交流戦は6勝16敗2分けの最下位。背負った借金10がシーズンに大きく響いた。今季もここまで2勝4敗と負けが先行する。「交流戦で何とか流れを変え、取り戻したい。何とか勝ち越して終わりたい。流れを取り戻さないとズルズルいってしまう。負けだすと雰囲気も暗くなる。野村との2連戦でもう1回、カープに流れを持ってくるようにしたい」。

 4勝2敗、防御率1・74と今季は好調をキープする。投球だけでなく、今年こそ本気で上位を狙い、チームを引っ張る決意があるからこそ、言うべきことは言うのが今季のマエケンだ。エースとともに、赤ヘルが出直す。

(2012年5月25日)

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