会沢、顔面死球で緊急搬送…鼻骨を骨折
「DeNA5‐2広島」(2日、横浜)
広島の会沢翼捕手(24)が2日、DeNA(15)戦の九回に顔面に投球を受け、救急車で運ばれる緊急事態となった。
事態は九回に起こった。4点差を追う広島は、1死一、二塁のチャンスをつくった。この場面で代打で登場したのが会沢だった。
山口に対し、必死に粘りフルカウント。そして6球目。鈍い音が球場内に響いた。山口の148キロの直球が、会沢の顔面付近を直撃。打席に倒れ、一瞬、痛がる素振りを見せたが、その後はピクリとも動かなくなった。三塁ベンチから野村監督ら首脳陣、選手が駆け寄り、一塁ベンチからもDeNAの中畑監督が飛び出し、心配そうに見つめた。
打席近くには、ツバの部分にひびが入ったヘルメットが転がっていた。出血がひどく、堂林がベンチから大量のタオルを運ぶ姿もあった。担架が運び込まれたが、動かすのは危険と判断。そして約10分後、球場バックスクリーン下の搬入口から救急車がグラウンドに入った。救急隊員らにより、頭、首、腰、膝の部分をベルトで巻き付けて担架に乗せられた会沢。目を閉じたまま、救急車に乗せられ、横浜市内の病院へ向かった。12分間の中断を経て試合は再開されたが、野村監督は「今日はゲームのことよりも、会沢のことが心配。早く問題ないという報告が来て欲しい」と表情を曇らせたまま。
診断の結果、鼻骨骨折。最悪の事態は免れた。処置を受けた後、宿舎に戻った。3日に広島市内で再検査の予定となった。