堂林に“栗原の教え”外角変化球克服だ
宮崎・日南で先乗り自主トレを行う広島・堂林翔太内野手(21)が25日、栗原健太内野手(31)から“外打ちの極意”を伝授されたことを明かした。昨季は空振りの目立った外角の変化球に対応し、課題の三振を減らすことにつながるもの。飛距離と確実性を併せ持つ打撃フォームを、キャンプインまでに固めていく。
2年連続、先乗り自主トレでの弟子入り。14日から日南入りしている堂林は17日に栗原が合流して以降、質問攻めにしてきた。狙いはズバリ、弱点である外角球への対応だ。
昨季は外角の変化球を振らされ、球団新の150三振を記録。三振を減らすのは目標だが「(持ち味の)長打を生かさないと去年やってきた意味はない」と飛距離と確実性の両方を求めている。
栗原は08年、打率・332、103打点を残した一方、三振はわずか68だった。最高のお手本となる師匠は極意を惜しげもなく伝授してくれた。
「左足をつくタイミングを可能な限り遅くしろ。そうすれば、外角に変化球が来てもバットは残っている、と言われました」と堂林。昨季の堂林は打ちにいく際、体が開きバットは止まらず「外角の変化球はもう消えていました」と言う。
課題は多くあるが144試合出続けたことで、師匠の言葉は昨年以上に胸に染みた。「去年までは1軍に出てないし、言われて実感できなかったことが、今年は分かる」。この日は所用で栗原は自主トレ不在だったが「キャンプまでにまだまだ聞きたい」と、プリンスは目を輝かせた。
今年初のフリー打撃では柵越えを連発するなど、飛距離はやはり段違い。「外角を一、二塁間にポコンという打球が増えれば変われると思う」。“2年目”の進化へ、主砲直伝の技を磨く。