堂林、目標は「20発&三振99」
キャンプ地の宮崎県日南市に先乗りしていた広島の22選手が30日、合同自主トレを打ち上げた。堂林翔太内野手(21)は栗原、東出に弟子入りし、打撃漬けだった2週間に手応え。2月1日のキャンプインを前に、今季の目標に「99三振&20本塁打」を掲げた。
合同自主トレ最後の特打は、カーブマシン相手に柵越え2連発、3連発と、手応え十分の内容で締めた。「いい時の感覚、それが戻ってくれば」と堂林。一定の成果をつかみ、日南の自主トレを打ち上げた。
14日から先乗りした日南では、打撃漬けだった。外角変化球の対応について栗原を質問攻めにし、三振を減らす極意を教わった。この日は東出に「(構える)トップの位置が緩んでいる」と悪癖を指摘された。考えてはバットを振り込んだ。
「1歩進んでは2歩下がる、そんな感じ。状態はいい方ではないけど、何が悪いか分かっている。キャンプで修正できるし、開き直っていく」
2月1日から、いよいよ勝負のキャンプ。「去年のように甘くはない。東京ドームに自分の名前があることをイメージし、争いに勝たないと」。東京ドームとは、3月29日の今季開幕・巨人戦を指す。そして「名前がある」のはスタメン。開幕スタメン奪取を描き、キャンプに臨む。
昨季はチーム最多の14本塁打を放った一方で、球団ワーストの150三振を喫した。今季は「成長を見せないと。(三振は)いきなり半減は無理だから2桁の99三振。20本塁打を打ちたい」と、自らにノルマを課した。
東出は言う。「堂林は今年は苦労すると思うよ。周りから去年以上を求められるけど簡単じゃない。俺がそうだった。坂本(巨人)になれるか、このまま終わるか」。真価の問われる“2年目”が始まる。