堂林がG長野見習い10日広角打法テスト

 「広島春季キャンプ」(6日、日南)

 堂林翔太内野手(21)が10日に予定されている今キャンプ初の紅白戦で、広角打法をテストすることを明かした。今季のテーマに、右方向への安打数を増やすことを掲げる若武者。昨年の秋季キャンプから取り組んでいる打撃改造の成果をみせ、成長の証しを示す構えだ。

 10日の紅白戦は今キャンプでの取り組みを試す絶好の機会。第2クールを前に、堂林は「今フリー打撃でやっていることが試合でもできるか試したい」と意気込んだ。

 昨季の打率・242を上回ることを最低限の目標に置く。キーワードは「広角打法」。外角球に逆らわず、いかに右方向へ強い打球を放てるかだ。

 昨季最多安打(173安打)を獲得した巨人・長野の打撃を目にし、反対方向へ打つ重要性を再認識した。

 堂林の右方向への安打数が18本に対し、長野はその約3・4倍の62本を放った。一方で左方向は堂林が48本、長野は28本と少ない。「僕は極端にレフトが多い。でも長野さんは逆方向が多い。もっと広角に打てるようにならないと」。昨季はシーズンが進むにつれ、相手の配球は外角中心へと変化。体を泳がされての凡退が目立つようになり、打率は下降線をたどった。三振もリーグトップの150を記録した。

 キャンプでの外角対策は順調だ。新井コーチが持ち込んだ、真ん中から外側が紅色で塗られた本塁ベースを使用。外角球は引っ張らないという強い意識で打撃練習に励んだ。フリー打撃では「右方向へ飛ぶようになった」。外角球に自然にバットが出るようになり手応えをつかみ始めている。

 この日は「普段の練習後は体がきつくてできないから」と、休日を返上し約1時間の筋力トレーニングを行った。

 技術を磨く鯉のプリンス。その進化に注目だ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス