19歳戸田2回完全で開幕ローテ猛デモ

 「広島紅白戦、紅組3‐2白組」(10日、日南)

 2年目左腕、戸田隆矢投手(19)が、紅白戦で開幕1軍入りへ猛アピールした。白組の3番手で登板し、2回を無安打無失点の投球。先発左腕不足が課題だけに、野村謙二郎監督(46)も若鯉の台頭を手放しで喜んだ。

 キレのある速球が鯉打線を完璧に封じた。四回にマウンドに上がると、昨季1軍で活躍した菊池、天谷を凡打に仕留め、堂林も詰まらせて一飛。続く五回も簡単に2死とし、最後は即戦力新人の下水流(ホンダ)を空振り三振に仕留め、年下ながらプロの先輩としての貫禄を示した。

 納得の内容に登板後は自然と笑みがこぼれた。最速も140キロをマーク。「マウンドに入る前から腕を振ることを心掛けた」と振り返り、野村監督も「戸田がよかったね。投げっぷりがいい。真っすぐのキレもあった。いいモノを見せてもらったね」と絶賛した。

 このキャンプで課題としている体重アップも成功している。日南入り後、毎晩就寝前に夜食を取っているそうで、現在はキャンプ前から3・5キロ増の71・5キロ。「体重が増えれば球が重くなる。これからも頑張りたい」と白い歯をこぼした。

 目指すは開幕ローテ入り。山内投手コーチは「2年目で左腕としては今日の内容ならばOK。開幕は分からないが、このまま成長してほしい」と評価。伸び盛りの十代左腕が、強力投手陣の一角に割って入る。

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