中崎“開幕投手”決定!いくぜG斬り
「広島春季キャンプ」(19日、日南)
広島・中崎翔太投手(20)が、今季オープン戦初戦の23日に沖縄セルラースタジアム那覇で行われる巨人戦で2年連続の“開幕投手”を務めることが19日、分かった。今キャンプで好アピールを続け、野村監督も期待の一番手に抜てき。この日、ブルペンで205球を投げ込んだ20歳の右腕は、昨年の日本一チーム相手に一発回答を誓い、開幕ローテ入りに意気込んだ。
例年、期待の若手一番星が務める“大役”に開幕ローテーション入りを狙う3年目右腕・中崎が、2年連続で抜てきされた。練習後、野村監督が「充実している。沖縄の頭の方に行く」とオープン戦の“開幕投手”に指名。23日の巨人戦で先発する。
昨年はオープン戦初戦となった2月18日、宮崎サンマリンスタジアムで同じ巨人相手に3回3安打1失点と結果を出し、そのまま開幕1軍入りへとつなげた。2年連続の名誉だが、今季はさらに上を狙う。「去年のオープン戦以上の結果を残したい。今年は開幕1軍に入り、ずっと1軍にいるのが最低ライン」と、高い目標を掲げた。
1月14日から日南で先乗り自主トレを行い、今村に助言も受け、フォームを改良してきた。体重移動や球のリリースを意識し、投球は力強くなった。「良くなってきた。下半身をしっかり使ったフォームで投げられるようになってきた」と、手応えは十分だ。
14日のWBC日本代表との強化試合では大島、村田、糸井、中田ら名だたる打者相手に2回をピシャリと抑えた。「低めに球は行っていたし、自信につながる投球ができた」と胸を張った。
この日はブルペン入りし、205球の熱のこもった投球を披露した。「疲れましたけど、終盤にもいい球は行っていた」と納得顔。20日もブルペン入りする予定で「肩のスタミナの面でもやっておかないと」と、生き残り勝負が始まる前に体を追い込む考えだ。
昨季は中継ぎでスタートし4月11日に2軍降格したが、終盤に再昇格。9月19日のヤクルト戦(マツダ)で初先発し、6回0/32失点と好投。「去年と一緒だとダメ。結果を出して枠を勝ち取りたい。先発にこだわりはないけど、ローテを狙えるなら狙いたい。戸田には負けられません」と今季の意気込みは強い。
前田健、バリントン、大竹、野村に次ぐローテ5番目の男に、勢い一番の20歳が食い込む。