梵、二塁も守った!右膝もう大丈夫
「広島春季キャンプ」(19日、日南)
オフに右膝を手術し、3軍キャンプスタートだった広島・梵英心内野手(32)が19日、1軍に合流した。フルメニューをこなし、居残りで1時間のマシン打撃も行った。2年目の菊池涼介内野手(22)の台頭で、遊撃のレギュラーは白紙状態。この日の投内連係プレーでは、二塁も守った。激しい二遊間のレギュラー争いに昨年まで不動の遊撃手が巻き返しを図る。
右膝をかばうそぶりは一切なし。力強くグラウンドをけり上げた。2軍で調整していた梵が1軍に合流。軽快な動きをみせた。
ノックは正面の打球が多かったが、小刻みにステップを踏み捕球。正確に一塁へ送球した。マシン打撃は、右足で踏ん張らなければ打ち返せない外角球にも対応。力強いスイングで打球をはじき返した。練習後には室内へ移動し打撃練習を“おかわり”。約1時間、バットを振り込んだ。
オフに右膝を手術。キャンプは3軍スタートだった。順調に調整し第3クールで2軍に合流していた。久しぶりの1軍練習。終始、明るい表情で終えた。
入団以来、不動の遊撃手だったが、今季は定位置が約束されていない。2年目の菊池が走攻守で猛アピール中。17日の日本代表との強化試合では2安打し、安定感のある守備もみせた。
この日の投内連係プレーは、二塁を守り一塁のベースカバーに走る場面もあった。キャンプ前にコンバート案を明かした野村監督は「二塁の動きを確認した。遊撃にこだわりがあるかもしれないが…。菊池が素晴らしい動きをしている。どう使うかは結果で判断したい」と話し、オープン戦の結果次第で、二塁での起用を示唆した。
練習後は「そっとしておいて下さい」と多くを語らなかった背番号6。しかし、その表情からは固い決意がうかがえた。自分の居場所は遊撃‐。若鯉に負けるつもりは毛頭ない。