中崎、G打線斬りで開幕ローテ前進誓う
広島・中崎翔太投手(20)が22日、G打線斬りで開幕ローテをたぐり寄せることを誓った。今季初のオープン戦となる23日の巨人戦(沖縄セルラー)に先発予定の右腕はこの日、沖縄市内の室内練習場で調整。2年連続のオープン戦“開幕投手”を務めるが、今年は開幕ローテ候補として王者・巨人を相手に結果を出す。
2年連続の“開幕投手”は、首脳陣の期待の表れだ。昨年に続き、今年初のオープン戦となる巨人戦に先発する中崎は「今年は昨年と違う。結果を出さないといけない。(巨人には)特に意識はない」と、静かに闘志をみなぎらせた。
目標は明確だ。昨年は開幕1軍入りを目指していたが、今年はさらに上のレベルに設定。「去年は投げさせてもらえればどこでもよかった。今年は先発が手に届くところにあるので、しっかり狙っていきたい」と、開幕ローテ入りへのこだわりを口にした。
昨季はリリーフで開幕1軍入りを果たした。4月中旬に2軍落ちしたが、8月に再昇格し、9月19日のヤクルト戦(マツダ)でプロ初先発。シーズン後のフェニックスリーグや秋季キャンプで野村監督の目に留まる投球を見せ、一躍今季の開幕ローテ候補に浮上した。
2年連続のオープン戦“開幕投手”だが、昨年も相手は巨人だった。その時は3回3安打1失点とまずまずの内容。ただ今年は「1点もやらない。先頭打者を出さず、四球も出さない」と、完璧な内容で首脳陣にアピールするつもりだ。
この日は降雨の中、ランニングなどで汗を流した。19日から3日間で計350球の投げ込みを行ったが、「張りはあるけど昨日(21日)もしっかり投げられた。調子のいい証拠です」と頬を緩めた中崎。きっちり結果を出し、開幕ローテへ弾みを付ける。