バリ好発進!OP戦初登板で2回0封
「オープン戦、日本ハム0-1広島」(24日、名護)
来日3年目のシーズンへ向け、広島・バリントンが好発進した。初のオープン戦マウンドとなった日本ハム戦に先発し、2回を2安打無失点。「自分のすべての持ち球でストライクを取ることを目標にして投げたけど、それはできた」とほほ笑んだ。
ストライク先行の投球は、今年も健在だった。一回は2死から谷口に内野安打を浴びたが、続くホフパワーを三振。二回も2死から今浪に二塁打を打たれたが、次の中島を危なげなく投ゴロで仕留めた。この日の球数はわずか28球。「オープン戦は1カ月間あるし、これから球数も、イニングも増やしていくよ」と語った。
野村監督はバリントンを“控え開幕投手”と考えている。通常ならば前田健が開幕投手を務めるが、WBCの疲労などで開幕に影響する可能性がある。その場合、開幕投手に指名するのが、大竹や野村ではなくバリントンだ。指揮官は「バリントンならば中5日、中4日で投げられる」と開幕後の登板間隔に融通が利くことを理由に挙げた。
バリントン自身も今年に賭ける意気込みは強い。昨季は打線の援護に恵まれず、7勝14敗と負け越した。ただ今年は「栗原が戻り、ルイスが加入し、エルドレッドもいる。かみ合えば攻撃陣は面白い」と戦力アップを期待している。「先発陣は強いし、(順位は)いいところまで行ける」。悲願のリーグ優勝へ、頼れる助っ人右腕はフル回転する。