堂林進化2安打!もうバカバカ振らない

 「練習試合、ヤクルト3-1広島」(25日、浦添)

 広島は25日、沖縄県浦添市民球場でヤクルトと練習試合を行い、堂林翔太内野手(21)が、2安打1打点と確かな成長を見せた。追い込まれてもしぶとい打撃を身に付け、九回無死三塁では完封負けを防ぐ犠飛も放った。昨季29失策した守備でも実戦7試合でノーミス。若きプリンスは攻守に確実性が高まってきた。

 積み重ねた練習の成果が詰まった打席内容だった。「今までは打てる体勢じゃなかったのが、今はいつでもバットが出せる状態ですかね」。試合後、堂林は確かな手応えを口にした。

 第1打席は二回無死一塁。追い込まれながら、ロマンのスライダーを引き付け、しぶとく中堅右へと運んだ。昨季までなら空振りしていた外角の変化球に対応した。

 第2打席は一転、持ち前の思い切りのいいスイング。四回1死から村中のチェンジアップを左翼線に鋭く打ち返し、二塁打とした。第3打席は中飛に倒れたが、第4打席も結果を出した。0‐3の九回無死三塁、3ボール1ストライクから中堅へきっちり犠飛を放ち、完封負けを逃れた。

 「(三塁走者の)菊さん(菊池)は足が速いので1点確実に入ると思っていた。そこ(得点圏)から点が入らないのが課題と言われているので」

 昨秋キャンプからチームは適時打でなくても、得点圏で1点を奪う攻撃を課題としてきた。昨季までならどんな打席でもフルスイングを貫いていた堂林が、ケースに応じた打撃へと進化した結果の2安打1打点だ。

 昨季記録した球団ワーストの150三振を100個以下に減らすのが目標。野村監督もまな弟子に合格点を与えた。

 「三振してもいいと言ってバカバカ振っていたらバカですよ。去年とは違う。今年は結果を出さないといけないと伝えてある。(九回も)引っかけて内野ゴロや三振をしなくて良かった。フルスイングばかりじゃない」

 21日までの日南キャンプは不振だったが、24日のオープン戦・日本ハム戦(名護)で中前に1安打。この日の試合前練習では「これかなー、というのがあった」と好感覚をつかみ、即結果へつなげた。

 昨季両リーグ最多29失策した守備でも、ここまで実戦7試合でノーミス。「守りは何も考えず、練習して来たことをやっている」。攻守両面で堂林が成長一途(いっと)だ。

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