福井リリーフいける!4戦無四球無失点
「練習試合、日本ハム4-1広島」(26日、名護)
今季からリリーフに転向する福井が与四球ゼロを継続した。1‐4の八回から登板し、3人をピシャリと封じた。
先頭の代打・西川を初球で二ゴロ。続く村田、中島にはフルカウントとしたが崩れず、いずれも内野ゴロに打ち取った。制球を重視したセットポジションから力強い直球に、スライダーより曲がりの少ないカットボールに今年は手応えをつかんでいる。
「早打ちで助けられている部分もあるけど、苦しい時でもカットでカウントが取れるし楽になる。ストライクが入れば、抑えられる」
17日のWBC日本代表との練習試合でも1回をピシャリ。23日のオープン戦・巨人戦では2回2安打無失点。紅白戦も含め今季は実戦で計4試合5回無失点、四球は一つも与えていない。
新人の2011年がリーグ最多の68与四球で昨季は58回2/3を投げ37与四球。制球難が課題だった右腕は今年、投げるたびに安定感を増している。
野球人生の中で慣れない中継ぎ。気持ちのつくり方など「全然違う」と言う。キャンプのブルペンでも「初球をしっかり入ること」と1球目から“全開投球”を意識した。
マウンドでは表情を出さないことを心がける。「回が(終盤に)迫った中で出て行って、僕が焦っていたら周りが焦る。内心は焦っていても冷静な顔をして投げようと思っています」。メンタル面でも成長。今後さらに信頼を積み重ね、狙うは勝利の方程式の一角だ。