久本先発テスト!左腕不足5人目の男へ
広島の久本祐一投手(33)が10日のDeNAとのオープン戦(周南)で先発テストに臨むことが8日、分かった。リリーフ要員として中日から移籍したが、先発左腕不足から首脳陣が先発候補として抜てき。まずは3回を投げる予定で、“合格”すれば投球回数を延ばしていく方針だ。
この日のマツダスタジアムでの全体練習では、先発陣に交じって調整した。2日後に迫った先発テスト。しかし気負いは全くない様子で「1イニングとは違い、3イニングはきつい部分が出てくるかもしれない。でも深く考えないでやる」と、白い歯を見せた。
中日時代に先発で投げた実績はある。前回1軍で先発したのは、11年10月20日の広島戦(マツダ)。3回を投げ、無失点に抑えた。「キャンプの時から先発でも行ける準備はしてきた。1回1回の積み重ねだと思う」と先発でも問題ないことをアピールした。
10日のDeNA戦で好投すれば、開幕ローテ入りへ前進する。野村監督は以前から候補の1人と考えており「長いイニングを投げてもらうとかは考えていない」と、あくまで試合をつくる投球を期待している。
前田健、バリントン、大竹、野村の4人は開幕ローテが決定。5人目の男として久本が名乗りを上げるか。「先発も中継ぎでもやることは変わらない」。新戦力の左腕が先発陣に加われば、野村鯉にとって大きな武器になる。