骨折の栗原ド根性「出る」鼻ガード不要

 9日にノックの打球を顔面に受け鼻骨骨折した広島・栗原健太内野手(31)が12日、マツダスタジアムでの1軍練習に合流し、打撃に守備にほぼ全メニューの練習をこなした。痛みはあるものの、13日のオープン戦・巨人戦(福山)には固定する“鼻ガード”を取り、強行出場する。不屈の闘志で開幕へ向け打撃の状態を上げていく。

 骨折した鼻に固定具をつけながら、栗原がド根性で1軍練習に合流した。全体練習は通常通り、一塁でノックを受け、フリー打撃も行った。患部への衝撃が強いダッシュ系の練習こそ控えたが、最後は外野をランニングで締め、ほぼ全メニューを問題なくこなした。

 9日のDeNA戦(マツダスタジアム)の試合前練習でノックの打球を顔面に受け大流血。鼻骨骨折で骨が接合するまで2週間の大ケガと診断された。そこからたった3日。「痛みは特に…」と強がったが、「キャンプ中ならね。でもこの時期だから。顔に力が入った時は(鼻が)重い感じがする」と痛みがないわけはない。

 痛々しい姿だが、休んでいられない。昨年5月に右肘を手術し、シーズンの大半を棒に振った。復活を期す今年、オープン戦6試合に出場し15打数2安打、1打点。打率・133とまだ思うように打撃は上がっていない。

 実戦の中で感覚を取り戻そうとする大事な時期。「残り試合は多くない。少しでも打席に立っておきたいのがある」と言い、13日の巨人戦に「出るつもり」とキッパリ。しかも“鼻ガード”は「(固定具に)違和感がある。見えるのが邪魔。(守備と打撃)両方気になる。取って出ますよ」と、骨折の鼻を守るより本来の視界を重視し、強行出場する。

 「まだ間合いで打てていない。追いかける感じ。打席で余裕がない。焦りがないわけじゃないけど、急に上がるのは難しい。毎日やりながら、つかめるものがあれば、と思っていますけど」

 例年、春先は試行錯誤し夏場に向け、状態を上げていく。それでも主軸を任せられる限り、スロースターターとも言っていられない。「もう1回、当たったら当たった時ですよ」。不屈の闘志で3・29開幕の巨人戦(東京ドーム)にキッチリ照準を合わせてみせる!!

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