エルド3号OPキング!4番“当確”だ

 「オープン戦、広島3-4巨人」(13日、福山)

 広島のブラッド・エルドレッド内野手(32)がオープン戦トップタイとなる3号本塁打を放った。初回、小山のカーブを逃さず左翼へ豪快な先制2ラン。三回にも内野安打を放ち、打率も・409に跳ね上げた。ここまで栗原との4番争いは大きくリードし、開幕4番に当確ランプがともった。

 4番・エルドレッドが開幕カードの巨人相手にあいさつ代わりの一発だ。初回2死二塁、小山の3球目、甘く入ったカーブを逃さなかった。

 196センチ、122キロの巨漢がフルスイングした打球は打った瞬間、文句なし。打球は降りしきる雨を裂き、左翼芝生席最深部に突き刺さった。

 7日のヤクルト戦(マツダ)に続き、オープン戦トップタイとなる3号先制2ラン。ノッシノッシとダイヤモンドを1周し、ナインのハイタッチを心地よく受けた。

 「真っすぐ(をファウル)の後、緩い球を捉えられたのは良かった。少し詰まったので入ったかなあ、という感触だった」。詰まっても楽々と本塁打にできる、脅威のパワーを見せ付けた。

 昨季終盤は右肘痛に苦しみ打撃にも影響したが昨オフに右肘を手術し、不安は一掃。一発だけでなく、今季は穴の少ない打者に変身しつつある。

 三回には追い込まれながら、三塁へ内野安打。規定打席には満たないが、打率は丸と並びチームトップの・409へ上昇した。9試合で7打点と勝負強い打撃でオープン戦首位に立つ赤ヘルをけん引している。

 「数字のことはこの時期に気にしない。開幕へ向け状態を上げていって、シーズンに備えることだけを考えている」と、油断なく気を引き締めた。

 緒方打撃コーチは「日本の野球に慣れてきた。キャンプからずっと状態はいい」と信頼感を口にした。野村監督は「高めの甘いとこを打ち損じず積極的な打撃。彼が打てば後はつながっていく」とべた褒めした。

 3‐3の五回1死二塁、松本哲の左前の打球に突っ込み、後逸(記録は二塁打)。まずい守備で勝ち越し点を許したのは反省だが、打って打ちまくって、返せばいい。

 「4番は自分のキャリアの中で打ってきた打順」とエル砲。オープン戦全9試合に4番に入り結果を積み重ね、ライバルの栗原を大きくリードした。開幕4番に関し監督は「(開幕オーダーで戦う)最後の5試合を見ていてくれ」と明言こそしなかったが、九分九厘、当確だ。

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