大竹が止める!頼む本拠地開幕星

 広島・大竹寛投手(29)が1日、マツダスタジアムで2日のヤクルト戦(マツダ)先発に向けて調整した。2年続けて2敗1分けで迎える本拠地開幕戦、そして自身の今季初登板初先発。昨年は大竹が巨人を7回無失点に封じて連敗を止め、そこからチームは連勝を6にまで伸ばした。右腕が狙うのはもちろん、昨年の再現だ。

 2年連続、連敗ストッパーの大役が大竹に巡ってきた。2敗1分けと昨年と全く同じ状況で迎える本拠地開幕戦。「勝てるようにしっかり投げたい。そういう(連敗の)状況も力に変えていきたい」と“快幕星”へ気合をみなぎらせた。

 昨年は開幕3連戦のナゴヤドームで中日に未勝利。地元に戻り、大竹が巨人を7回5安打無失点に抑え、チームも自身も初勝利を挙げた。そこからチームは6連勝と快進撃を果たした。

 「そこ(地元)で勝つとファンの人も盛り上がっているのも分かる。ファンの声援を力に変えたいし、ホームで勝つのは大きい。地元開幕投手として取り上げてもらい、いい緊張感はあります」。今回も、前夜のサヨナラ負けの悔しさを払しょくし、チームをよみがえらせるのが使命となる。

 2年間、苦しんだ右肩痛から昨年は完全復活した。150キロ超の速球を取り戻し、宝刀シュート、カーブ、スライダーで打ち取るスタイルを身に付け、自己最多の11勝(5敗)。シーズン終了後にはカムバック賞も獲得した。

 当然、今年も前田健、バリントン、野村と4本柱として期待される。ローテで1年を通して投げ抜くため、キャンプから右肩に細心の注意を払い慎重に調整してきた。

 オープン戦では4試合に先発し防御率1・98。3月21日の阪神戦(倉敷)では直球は140キロに満たず、腕が振れない最悪の状況の中、変化球を駆使。4回2失点と試合を作る投球を見せた。

 「自分が大事にしている投球をしたい。テーマを持ってしっかり投げたい。テーマ?いつも言っているように、1人1人丁寧に投げていきたい」。あらためて身上の粘りを自分に言い聞かせ、マウンドに臨むつもりだ。

 「開幕を迎える気持ちも状態というのも、そんなに去年と変わらない。ただ、オープン戦のうちに予定していたことはしっかりやれた手応えはある。やることはやった。明日は試合で発揮できると思う。準備はできた。あとはやるだけです」。

 プロ12年目、30歳になる大竹のシーズンが幕を開ける。同時に必ず、チームに2013年初勝利をもたらしてみせる。

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