「ＤｅＮＡ６‐２広島」（１１日、横浜）

　連勝の広島の勢いを止めたのは、両助っ人だった。序盤の先制のチャンスで、３番・ルイス、４番・エルドレッドが凡打を繰り返し、相手に主導権を渡してしまった。新井打撃コーチは「３、４番やね。両外国人がブレーキになってしまった」と厳しい表情を浮かべた。

　一回は先制するパターンだった。菊池が右前打、丸が四球で無死一、二塁。この絶好機で打席に入ったルイスに、ベンチは送りバントのサインを出した。だが、ぎこちないバット操作で２球目を失敗。野村監督は「中途半端な感じになるのは嫌だ」と判断し、ここで強攻策に切り替えた。ところが結果は最悪の三ゴロ併殺打。続くエルドレッドも三振に倒れた。

　三回にも無死二塁で、ルイス、エルドレッドに回ったが、ともに凡退。４打数４三振に終わったエルドレッドは「見ての通りだ。俺に何を聞くんだ！」と吐き捨てるように話すしかなかった。

　ただ、重症なのはルイスの方だ。新井打撃コーチは「ルイスで（打線が）切れてしまっている。そこを考えないといけない」と打順変更を示唆。野村監督は「（対戦が）一回りする次の中日戦が終わったら見極めたい」と、起用法を再考する可能性を明かした。

　前試合まで４試合連続２桁安打だった打線だが、この日は６安打。両助っ人以外は好調を維持しているだけに、早期の対策が必要なのかもしれない。