国内FA大竹慰留へオーナーが幹部手形

 14日に国内FA権を取得した広島・大竹寛投手(29)に対し、15日、松田元(はじめ)オーナー(62)が戦力としてはもちろん、将来の幹部候補としても全力で慰留する考えを明らかにした。大竹はこの日、17日に先発予定のDeNA戦(マツダ)へ向けて、マツダスタジアムで調整した。

 栄光と挫折をともに経験してきたからこそ、最大級の評価だった。苦節12年の末、14日に国内FA権を取得した大竹に関し、松田オーナーは「当然引き留める」と即答。総力を挙げ、慰留することを明言した。

 01年ドラフト1位でカープに入団し、エース候補として順調に成長してきた。だが10年の春季キャンプで発症した右肩痛に苦しんだ。昨季、自己最多11勝を挙げて復活し、カムバック賞も獲得。今季も開幕から前田健、バリントンと先発3本柱の一角を担っている。

 戦力として残ってもらうのは言うまでもない。オーナーは「将来いいコーチになるだろうと思う。故障して苦労している分、いろいろ考えることができる。その分、周りに教えられる。言動が昔とは変わっている」と、将来も広島に不可欠な幹部候補として期待した。

 FA権取得から一夜明け。本人は「(FAを取ったことを)まわりの誰も知らない。だからマエケンに『俺、取ったんだ』と自分から言いましたよ」と苦笑い。まだ実感のない様子で「優勝に貢献する」ことしか今は頭にない。

 この日は17日先発予定のDeNA戦に向けブルペンに入るなどして調整した。投手陣再編で武内、中村恭ら若い選手がローテに加わることになるが、自覚はたっぷりだ。

 「いる投手が結果を出すように。計算が立つように。それプラス、若手が結果を出せばチームの雰囲気は良くなる。しっかりと勝ちたい」。後輩に手本となる投球を誓った。

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