野村鯉ローテ再編!0勝コンビ緊急招集

 広島が大幅にローテーションを再編し、16日からの6連戦に臨むことが15日、分かった。右肩の張りで離脱した野村祐輔投手(23)と、14日の中日戦でKOされた戸田隆矢投手(19)に代わり、武内久士投手(25)と中村恭平投手(24)の1軍昇格と先発起用が決定。チームにとっては緊急事態だが、チャンスを得た2人の若鯉の可能性にかける。

 早くも野村鯉に試練が訪れた。けが人続出、予想外の不調などで、戦力が大幅にダウンした投手陣。マツダスタジアム内では、野村監督と山内投手コーチが急きょ話し合いを行い、今後の善後策を練った。

 13日に野村が右肩張りで出場選手登録を抹消。14日に先発した戸田は四死球連発で中日に1回KOされ、この日2軍降格が決まった。先発ローテから一気に2人の投手が抜ける非常事態。2軍から昇格させる候補には篠田、中村恭、斉藤、今井、武内らがいるが、首脳陣が抜てきしたのは武内と中村恭だった。

 実績ならば、篠田、斉藤、今井だった。しかし篠田は左膝の手術後、初めて10日のウエスタン・中日戦で先発したばかりで、斉藤は球速がまだ130キロにも満たない状態。そして、今井は度重なる故障で調整遅れが続いている。野村監督は「武内と中村(恭)はケガもなく、(2軍で)投げていたから、上げないといけないでしょう」と説明したが、消去法での先発起用は否定できない。

 武内、中村恭はともに1軍では未勝利。武内にいたっては、10年にリリーフで5試合に登板して以来、1軍から遠ざかっている。それでも山内投手コーチは「武内は未知数だけど、2軍からはいい報告を受けている」と期待している。

 確かに今季に入り、武内はウエスタンで好投を続けている。3試合に登板、1勝1敗。防御率はリーグ3位の1・29だ。一方の中村恭は3試合で1勝1敗、防御率5・60と決して好成績ではないが、春季キャンプでは1軍に帯同し開幕ローテ候補の1人として期待されていた存在だ。

 武内が18日のDeNA戦(マツダ)、中村恭は21日の巨人戦(マツダ)で先発する予定。野村は17日にも右肩の検査を行い、その後2軍で調整登板してから1軍合流となる見込み。まだかなりの時間がかかるだけに、昇格組2人にかかる期待は大きい。

 「空いたローテに入って欲しいし、それを意気に感じて力を発揮して欲しい」と山内コーチ。新たな戦力が機能すれば、チームは勢いに乗るはずだ。

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