バリ8回2失点の好投も報われず…

 「広島3-6DeNA」(16日、マツダ)

 すぐ手の届くところにあった広島・バリントンの3勝目は、はかなく消えた。九回、ミコライオが1点のリードを守れない。それでも今季開幕投手を務めた右腕は、顔色一つ変えなかった。先発としての仕事を全うした自負があったからだ。

 持ち味を十分に発揮した。二回2死、菊池のトンネルから2点を失ったが、その後は球を低めに丁寧に集め凡打の山を築いた。

 三回2死一、二塁ではラミレスを内角低めの直球で三ゴロに打ち取りピンチ脱出。四回以降は、出塁を許したのはわずか2人だけ。「打たせて取るのが自分の持ち味。調子は良かったし、(ボールを)低めに集めることができた」。

 打者30人に対して3ボールは4度だけ。ストライク先行を徹底しアウトを積み重ねた。8回4安打2失点(自責点0)。95球の好投に山内投手コーチは、「ナイスピッチング。言うことなし」とたたえた。

 来日3年目の今季も、投手陣の中心としてフル回転する。「3年間やっているが、投球内容は変えていない。先発としてチームが勝つための投球をするだけだ」。自分を信じ、自分のスタイルを貫くことができる。

 自身の3勝目は逃した。それでも勝敗に一喜一憂しない背番号42。次回登板でも、自分の投球を貫き通すことだけを考える。

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