広島延長戦勝てん…18戦連続白星なし
「広島3-6DeNA」(16日、マツダ)
広島は勝利の瞬間を待つだけのはずだった。バリントンが好投し、1点リードの九回は守護神ミコライオが登板。理想の展開だったが、待っていたのは歓喜ではなかった。1死から3連打で満塁とされると、代打の金城に中前へ同点打を浴びた。
抑えが4連打で追い付かれては、言い訳はできない。ミコライオは「もちろん怒りや、腹立たしい気持ちはある」とうつむいた。
延長十回に登板した今村は、先頭の石川に四球。結局、2死一、三塁から暴投で1点を失うと、山崎にも2点二塁打を浴びた。野村監督は「負ける時は四球やエラーが絡むもの」とため息交じりに話した。
ベンチと今村の意思疎通もできていなかった。2死三塁でブランコに対し、野村監督は「際どいコースで勝負」と指示。しかし今村は初球、真ん中にフォーク。ファウルで助かったが、2球目のスライダーは大きく外角に外れた。慌ててベンチは敬遠を指示。結局、次の松本の打席で暴投し、勝ち越し点を奪われた。
これでチームは11年9月28日の中日戦から、延長戦で18戦連続で勝ちなし(7敗11分け)。勝負弱さを露呈した。