今村→ミコ0封リレー!前夜の雪辱じゃ
「広島1-0DeNA」(17日、マツダ)
前夜の借りを返すときが来た。広島は1点リードで迎えた八回、まずは今村が登場。前日延長十回に勝ち越し点を許したが、その悔しさを晴らす圧巻の快投を披露した。
まずは先頭の石川を148キロの直球で空振り三振に仕留めた。続く内村を投ゴロに打ち取り、最後は多村を148キロの直球で空振り三振。完璧な投球に、「(気持ちを)すぐに切り替えることはできた。まだ高めに浮いているけど」とホッとした表情。この日は22歳の誕生日だったが「別に関係ないですよ」といいながらも頬は緩んでいた。
そして九回は、守護神のミコライオがマウンドに上がった。前日は1点リードを守れず、抑えに失敗。この日も先頭のブランコに右前打を浴び、2死一、三塁のピンチを背負ったが、代打・下園を二ゴロに打ち取り、役目は果たした。
さすがに試合後は表情が明るかった。「昨日の夜みたいにならないように、強い気持ちでマウンドに向かった。悔しい思いをした次の日だから、いい形で締めくくりたかった」と声を弾ませた。
前日崩壊した必勝リレーを、首脳陣はあえて起用した。野村監督は「昨日の今日だから最後は嫌な気持ちがよぎったけどね。猛(今村)は気持ちを前面に出していたし、ミコも打たれたけど結果的に抑えたし、楽になるだろう」と満面に笑み。今季の野村鯉の柱となる勝利の方程式は、やはりこの2人しかいない。