武内2軍降格…ホロ苦プロ初先発
「広島6-5DeNA」(18日、マツダ)
3年ぶりの1軍登板はホロ苦いものに終わった。5回を5安打5四球4失点。「緊張はしなかったが、四球から崩れてしまった」。広島・武内が先発ローテの谷間で巡って来た好機を生かせなかった。
三回1死、内村に与えた四球から2死三塁とピンチを広げ、ブランコに左中間席最深部へ飛び込む2ランを被弾。五回は2死から2者連続四球で一、二塁。中村紀、多村に連続で適時打を浴び、さらに2失点した。「抑えてやろうという気持ちが強すぎだ。防げる点だった」。自らの“ミス”が招いた失点だけに悔しさが募った。
先発ではバリントン、前田健、大竹以外の投手に白星はない。野村は2試合連続でKO。さらに右肩関節唇の損傷で登録を抹消された。期待された2年目左腕の戸田は、14日の中日戦で1回4失点で早々と降板。即座に2軍降格を告げられた。
23日からはヤクルト戦を皮切りに中日、阪神との9連戦が待ち構える。試合後、武内は19日の登録抹消が決定。連戦を前に山内コーチは「(先発は)足りないです」と話した。
21日の巨人戦は中村恭が登板予定。さらに昨オフに左膝を手術した篠田が2軍へ復帰しており、状態次第で1軍昇格の可能性が高い。先発陣の駒不足は否めない。この正念場を乗り切るためには、現有戦力以外のラッキーボーイ出現が不可欠だ。