ルイスが来日初の猛打賞!大敗にも光
「広島1‐8巨人」(19日、マツダ)
広島・ルイスが来日初の猛打賞。ようやく暴れた。連日の1番起用で、この夜はいきなり初回に見せた。ホールトンの3球目を強振すると打球は右翼席へ一直線。飛距離は文句なしだったが、惜しくもポール右へそれた。
球場がため息に包まれる中、仕切り直し。続く4球目の内角直球を逃さず引っ張った。打球は一塁線を抜ける右翼への二塁打。3番・丸の適時打で先制ホームを踏んだ。
この11打席ぶりの安打で乗った。三回には米での愛称「ファスト・フレディ」の本領発揮だ。1死から二ゴロを打つと、快足を飛ばし内野安打に。続く菊池の3球目に二盗を決めた。六回の先頭でも強烈な二塁内野安打で好機を演出した。
「自分自身、我慢強く言い聞かせて試合の中で球をしっかり見て力強く振った結果」。米国時代の自身の打撃フォームをビデオでチェックし、スタンスを広げるなど修正した。前日までは逆方向へ当てるだけの打撃だったが、力強く引っ張った価値ある3安打だった。
「成績を上げないと、評価されないぞ」とハッパをかけてきた野村監督もひとまず安どだ。「スタンスを広げ、自分で動いてタイミングを取っていた。あすもこういう打撃が出れば」と期待。新井打撃コーチは「これをきっかけにしてくれれば」と復調を願った。
打率はまだ・238。「満足はしていない。1試合ずつ改善していければ」とルイス。G打線に完敗の中、不振の助っ人に兆しは見えた。