マエケン5日ぶりキャッチボール再開
右上腕三頭筋膜炎で21日に登録を抹消された広島・前田健太投手(25)が24日、神宮での練習でキャッチボールを再開した。患部を確認する程度の軽めながら、痛みはなく回復状態に手応え。最短10日間での1軍復帰となる5月1日阪神戦(甲子園)先発へ向け、意欲を示した。この日のヤクルト戦(神宮)は悪天候のため中止となった。
打のマエダはショックだが、投のマエダは明るいニュースだ。右上腕三頭筋膜炎で抹消中のエース・前田健がキャッチボールを再開した。
ヤクルト戦が中止となった神宮のサブ球場。通常メニューを終えるとグラブを手にブルペンへと向かった。20日の巨人戦(マツダ)先発を緊急回避して以降、5日ぶりに投げた。「何球とか(力が)何割とかじゃない。確認程度」と言うが、患部に痛みはなく復帰への上々の一歩を踏み出した。
抹消期間最短の10日で戻る気は満々だ。「張りも取れて来たし、そろそろ始めていかないと、10日たった時点で投げられるようにと思っている。痛みや怖さがなくなればすんなり(投球に)入って行けると思う。長引くものじゃないと思っている」。再登録が可能となる9連戦のラスト、5・1阪神戦を照準に、今後は調整段階を上げていく。
ローテでは自身に加え、野村が故障。野手ではエルドレッドに続き、前田智が離脱した。そんな中、借金2の4位。「チームの状態は悪くない。早く戻って貢献したい気持ち。長く休むつもりはない」。チームの踏ん張りどころでエースとしての責任感をにじませた。
東京遠征中は医療施設に行き、腕だけでなく体全体のケアもしている。「いい機会と思い、また新しいスタートと思って」と、WBC疲れの残る体も一新。万全のエースは間もなく戻ってくる。