篠田2軍落ち…無惨な5回7失点KO
「阪神11‐3広島」(30日、甲子園)
前日の逆転勝利から一転。広島投手陣が崩壊し、今季ワーストタイの14安打で、最多の11失点で大敗。虎ファンの飛ばす歓喜のジェット風船が舞う中、カープナインは足早にロッカーへと消えた。
今季初先発の篠田が誤算だった。二回1死一塁から、新井良に内角133キロのツーシームを右中間席に運ばれる先制2ラン。三回にも失点すると、五回にはサンドバッグ状態となった。「自分の投球ができなかった。球が少しずつ甘くなったところを打たれた。ダメなところが多かった」。マートンに左越え3ランを浴びるなど5本の長短打で4失点。完全に試合の主導権を失った。
昨季オフに左膝を手術し復活を誓っていた。ウエスタン・リーグでは2勝。防御率1・50と結果を残し、先発を勝ち取った。しかし、5回10安打7失点(自責6)。野村監督は「いいものを出してくれると思っていたけど…」と、左腕の乱調を嘆いた。5月1日は前田健が1軍登録されるため、1人登録抹消しなければならない。山内投手コーチは次回の登板について「厳しいかな」と、登録抹消を示唆した。
2番の福井も炎上。六、七回と悪癖の四球からピンチを招き、失点した。
投壊で5割復帰は逃した。しかし、きょうから鯉の季節。けが人に泣かされた4月から5月反攻へ切り替える。