広瀬走者一掃打&レーザー実らず
「巨人5-4広島」(3日、東京ド)
サヨナラ負けに悔しさがこみ上げた。巨人に3点のリードを奪いながら逆転負け。攻守に存在感を示した広島・広瀬だが、試合後は終始うつむいて、帰りのバスへと歩を進めた。
菊池の適時打で追い付き、迎えた五回2死満塁だ。ホールトンの内角に甘く入ってきた130キロスライダーを振り抜いた。快音を残した打球はグングン伸びて左翼フェンスを直撃。「甘いところに来た。いいところで1本出たのは良かった」。一時は勝ち越しとなる走者一掃の3点適時二塁打を放った。
持ち味の強肩も発動した。六回、4‐4の同点とされ、なおも1死満塁で長野を迎えた場面だ。右飛を勢いをつけて捕球すると、捕手の石原めがけてレーザービーム。タッチアップで本塁を狙った三塁走者・亀井を見事に刺した。「狙っていた。やっと出た」。これが今季初の補殺。この時ばかりは安どの表情を浮かべた。
だが心配な出来事が起こった。三回1死、長野の右前打をスライディングキャッチしようとした際、右手人さし指をひねった。「プレーできたから大丈夫だと思う」。いったんは、ベンチに下がり治療を受けた。その後も最後まで出場を続けたが、試合後は念のため病院で検査を行った。
東京ドームで11連敗の中、1人キラリと光った広瀬。4日こそ、明るく笑顔を振りまくその姿が見たい。